息もつかさず自転車をこぐあの子と霧

大海原に浮かぶタイフーンは闇に進む
君が思う「幻」と、一般的に想像する「欲求」は、もしかするとまるで違うのかも。そんなことを考えると、ちょっぴり変な感じがしない?<ヘッダー>

控え目に吠えるあの人と暑い日差し

今日の夜は家族と外食なので、少年は昨日からすごく楽しみにしていた。
何を注文しよう、と夜が待ち遠しくて、いろいろと思案していた。
パスタやハンバーグ、から揚げ定食とかうどんとか、なんてメニュー一覧には何があるのかとても楽しみでもあった。
行く場所は先日開店したファミリーレストランだ。
お父さんの運転する車は、じきに目的地に着く頃だ。
お母さんは助手席でお父さんとお喋りしている。
お姉ちゃんは少年の隣で、ケータイでメールを打っている。
少年は車から降りると駆け出して、ワクワクしながら、入り口の扉を誰よりも先に開けた。

雨が降る休日の晩に食事を
オフィスで着るスーツを選びに向かった。
コムサでモードとかフォーマルなところもいいな〜と悩んだけれどギャル系のお店もありだと思う。
華やかでハキハキとした女性向けのショッピングビルで体にフィットするファッションが多い。
価格は店によって差が出るが、大体はお手頃。
そして、スーツを探していたが、小さめの物ばかり置かれていた。
着た感じも、なんとなく色っぽく見える気がする。
良い感じのスーツ購入が達成できて、とっても満足した。

熱中して口笛を吹く子供と枯れた森

遠くの本家に住んでいる家内の母も孫の為だといって、非常にたっぷりお手製のものを作ってくれて送ってくれている。
アンパンマンが大変好みだと伝えたら、言った布で、作ってくれたが、裁縫するための布の価格がものすごく高くて驚いていた。
縫物用の布は横、縦、上下の方向があるので面倒だそうだ。
とは言っても、色々、作ってくれて、届けてくれた。
孫娘は非常にかわいいのだろう。

曇っている週末の午後に外へ
ここまでネットが無くてはならない物になるとは、小学生だった自分には予測ができなかった。
物を売る商売の方々は今の時代厳しくなるのではないかと思う。
ネットを使って、どこより安い物を見つけ出すことが可能だから。
競争が進んだところで最近よく見かけるようになったのが、成功のためのセミナーや情報商材だ。
今は、手段が売れるようになっていて、何が何だかよくわからない。
手段が目的化してしまいそうだ。

雨が降る週末の朝にゆっくりと

服屋さんってなりたくないなど考えるのは自分だけだろうか。
毎日、抜かりなくお洒落をしないといけない。
私なんて、外で働くときはスーツ着ればいいし、化粧だってシンプルでOKとされる。
休みの日も、自分でお気に入りの格好をすればいいし、自宅で働くときはワンピース一枚でできる。
だから、おそらく、ファッションにかかわる商売には、就けない。
ショップに入ると店員さんが話しかけてきて服の説明や合わせ方を語ってくれる。
毎回それに固まってしまい、買わずに逃げ出してしまう。
これも、店員さんって大変と思う大きい理由の一つだ。

気持ち良さそうに叫ぶあなたとわたし
「夕飯はカレーよ。」
少年はお母さんのその発言を耳にした途端、思わず「ヤッター!」と叫んだ。
少年は小学校から帰宅して、ソファーに寝転がってテレビを見ていた。
今日は西日が暑い。
網戸の窓では風鈴がときおり鳴っていた。
アニメチャンネルでは、かつての懐かしいアニメを放映していた。
今日は「一休さん」をやっていた。
こんな頭がいい坊主が今いたら、テストは満点取るんだろうか、と少年は思っていた。
でも、鍋のフタの隙間からカレーの匂いがにおって来たとき、少年はアニメのことは頭から吹っ飛んでいた。

勢いで跳ねる彼女と気の抜けたコーラ

本日の体育の授業はポートボールだった。
少年は、球技が苦手なので、つまらなそうに体操服を着ていた。
おそらく今日は、運動は何でもこなすケンイチ君ばかり活躍するのだろう。
今日はおそらく、運動神経のいいケンイチ君ばかり注目を集めることになるのだろう。
ということは、少年の愛しいフーコちゃんは、ケンイチ君が活躍するところを見るなるのだろう。
少年は空を仰いで体操帽子をかぶると、運動場へ出かけていった。
でもフーコちゃんは、ケンイチ君じゃなく、少年のほうを何度も見ていたのを、少年は気がつかなかった。

息もつかさず体操する兄さんと冷たい肉まん
海の近くに私たち家族は、在住しているので、高潮を両親が心配な気持ちをもっている。
特に3月の大震災後は、海からどれくらい隔たっているのかとか高所は身近にあるのかとか話す。
妻と俺だって安心できないのだけど、しかし、容易に金額的にいける賃貸も見つかるわけではない。
さりとて、実際に大津波がやってくるとなった時に逃げのびるコースを決定しておかないとと思う、けれども、海近くしか高所へ行く道路がないので、ちゃんと想像したら怖いと思えた。

怒って話す彼と俺

個人的に、物の趣味や好みがあると思うけれど、どんなものかリサーチするのが好き。
仲の良い子に聞いてみたところ、まとまったお金、良い生地のランジェリーお母さんのことが大好きとの事。
その上、男の人の血管の出た手首。
それにヨーロッパ系言語のひびき。
自分にはわからない。
屋台のリンゴ飴、肌に直接ニット、軽い香水、声のかすれた若い人が好きだと、言ってみた。
なかなか分からないとの事だった。
まさにこれは、フェチという分野らしい。

勢いでお喋りする彼女と公園の噴水
石田衣良さんという物書きに出会ったのは、友達の愛ちゃんの部屋で。
「愛がいない部屋」というサブジェクトの短いお話が詰まった小説が机にあったから。
生まれ故郷の岩手のお母さんが読んでいて、その後お米や果物と一緒に箱詰めにして送ってくれたようだ。
当時はまだまだ有名でなく、世に知れていなかった石田衣良。
愛ちゃんはいつもエッセイや流通、ファッション誌などは買う。
しかし、俗にいう小説は読まないので、この本を私にくれた。
愛ちゃんのママはどんなことを思いながら、石田衣良さんのこの本を手に取ったのだろうか。

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